Zero-day Exploit(ゼロデイエクスプロイト)

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【定義】
Zero-day Exploit(ゼロデイエクスプロイト)とは、ソフトウェアの脆弱性(バグ)を悪用して攻撃を行う手法の一つで、そのバグが発見された日から一定期間内に攻撃が行われることを指します。この期間内であれば、まだバグを修正するアップデートが提供されていないため、攻撃者はそのバグを利用してシステムに侵入したり、コンピューターウイルスなどを送り込んだりすることができます。

【説明】
Zero-day Exploitは、攻撃者がバグを利用した攻撃を行うことを意味する言葉です。バグが見つかった後、ソフトウェアベンダーは修正プログラムを作成し、そのプログラムを公開することが一般的です。しかし、そのプログラムが公開されるまでの間、攻撃者はそのバグを利用してシステムに侵入することができます。攻撃者が利用するZero-day Exploitは、ソフトウェアの脆弱性を調査するセキュリティ専門家やハッカーが開発したものが多く、その脆弱性を利用した攻撃は繰り返されることがあります。

Zero-day Exploitは、悪意のあるハッカーや犯罪組織、国家によって悪用されることが多く、セキュリティの脅威となっています。特に、政府や企業の機密情報を狙った攻撃に使用されることが多く、対策が求められています。Zero-day Exploitを防ぐためには、ソフトウェアのアップデートを適宜行い、セキュリティ対策を徹底することが必要です。

【例】
Zero-day exploitの一例として、2017年に発生したWannaCry ransomware attackが挙げられます。WannaCryは、Microsoft Windowsの脆弱性を利用して感染を拡大し、世界中の多くのコンピューターに被害をもたらしました。この攻撃は、既に修正プログラムがリリースされていた脆弱性を利用しており、攻撃されたコンピューターが最新のパッチを適用していなかった場合に感染が拡大することが特徴でした。

【関連する用語】

  • Exploit: ソフトウェアやシステムの脆弱性を悪用した攻撃手法を指す。
  • Vulnerability: ソフトウェアやシステムに存在する脆弱性を指す。
  • Malware: 悪意のあるソフトウェアの総称を指す。
  • Patch: ソフトウェアやシステムの脆弱性を修正するためのプログラムのことを指す。

【参考文献】

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