【概要】
VoIP(Voice over Internet Protocol)は、IPネットワーク上で音声を送信する技術であり、従来の電話回線に代わる通信手段として広く使われています。VoIPは、インターネット上で音声をパケット化して送信することで、音声通話の品質を向上させるとともに、コストを削減することができます。
【詳細】
VoIPは、アナログの音声をデジタルデータに変換し、パケット化してインターネット上を通じて送信します。音声データは、コンピュータネットワーク上を高速で転送できるTCP/IPプロトコルによって送信されます。受信者側では、パケットを受信して元の音声データに復元することで、通話が実現されます。
VoIPの利点には、従来の電話回線に比べて低コストで利用できること、携帯電話などと同様に、どこでも通話が可能であること、音声通話以外にもビデオ通話やチャットなどが可能であることなどがあります。
【例】
VoIPは、ビジネスにおける音声通話やオンライン会議などに広く利用されています。また、一般のユーザーにとっては、スマートフォンアプリやWebアプリなどを利用して、国内外を問わず低コストで通話ができるため、海外旅行などでも便利に利用されています。
【参考文献】
- Jonathan Davidson, James Peters, Guillaume Leclerc, “Voice over IP Fundamentals”, Cisco Press, 2000.
- H.323 Forum, “H.323: Packet-Based Multimedia Communications Systems”, 2006.
- ITU-T, “Recommendation H.323: Packet-based multimedia communications systems”, 2009.